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2015年以降のアドレスV50(レッツ)エンジン

2015年以降のアドレスV50やレッツのエンジンです。旧型と比べるとハーネスの仕様がとても減ったという印象です。アドレスに関しては外観はほとんど変更がないので見比べやすいです。ACジェネレーターハーネス、セルモーターハーネス、吸気温センサーハーネスなどトラブルが頻発したハーネスの対策でしょうか、前の型の最終型などと比べると非常にスッキリしておりウィークポイントの一つだったといっていいハーネスのトラブルはかなり減ったのではないでしょうか、、、。

O2センサーもマフラー根本に変更されています。根本にする意味までは分かりません。整備する上ではシートボックスを外さずにマフラーを取り外せるという非常にプラスな面があります。

またがって左側からO2センサーを取り付ける感じになります。

マフラーの取り付けボルトも変更されています。これは転倒時にスタッドボルトが曲がってしまうという以前のモデルの問題の改善点ですね。

使用済みタイヤ処分

本日は使用済みの廃タイヤを引き取りに来てもらいました。トラックに廃タイヤを載せたところの画像です。奥に見えるのは車用のタイヤです。一度にたくさん載せれて荷崩れしないような載せ方をしてありますね。有料にて処分しました。このタイヤは裁断されて『チップ』という状態にして製紙工場の燃料として、または燃焼させて熱エネルギーを取り出した後、残りのカーボンなどの燃え残りはセメントの材料としてになるとのことでした。タイヤはバイクや車に限らず乗り物と呼ばれるものの多くに装着されているのでリサイクルの体制もしっかりしている印象です。

長期不動スクーター 復活メンテナンス ブレーキ

本日はブレーキ回りのメンテナンスです。   少しブレーキをかけるとキーっと鳴く症状もありました。 まずはフロントから、ブレーキシューを外して、ライニングの表面をうすくサンドペーパーで削って、、共振防止の固いグリースをブレーキカムに塗ります。

ブレーキカムにグリースを塗付しているところです。塗りすぎないよう少量で。

組み付けました。ヤマハのこの車種は画像の通り、シューのカム付近に出っ張り(片方のみ)が付いていてリーディングとトレーリング側が決まっていて変更ができません。ライニングが減っていければリーディングの方が目視で分かるくらい早く減るのでこういう時にひっくり返して、ローテーションしたいのですができません。ともあれ、これでブレーキの鳴きは解消です。予算があればライニングの交換が一番ですが。

ヤマハ ビーノ(4サイクル)LLC交換

長く放置していた車体の修理を受けました。本日はクーラントの交換です。ラジエターからクーラントを抜くと劣化がすごかったので、リザーバータンクのクーラントも交換することにしました。リザーバータンクの方は下から抜けるわけではないので、画像のように注射器で上から抜いていきます。クーラントは劣化が激しく、一瞬水を入れてあるのかなと思ったくらい劣化して退色していました。どうやら緑色のクーラントが劣化しているようです。なぜ水ではなくクーラントの劣化というのが分かるのかというと、『ぬめり』と『臭い』です。それで判断がつきます。長らく放置したという前情報もありましたしね。

比較すると一目瞭然ですね。こんなにも劣化しています。 バイクに乗っている方はエンジンオイルの交換は気にしている方が多いですが、クーラントの交換は後回しになりがちです。忘れないようにしましょうね。特に近年の夏場は猛暑でクーラントの劣化も昔より早いのではないかと思います。

アドレスV50腰上オーバーホール

 本日はアドレスV50のエンジン腰上のオーバーホールです。

 店で販売する場合は基本的に腰上のオーバーホールを行います。このエンジンはエンジンオイルが減り易く、目視で確認できるほど白煙もでませんし、数十キロ乗った程度ではオイルの減りがわからない場合も多いので、問答無用でピストン、ピストンリング、バルブステムシールを交換してオイル上がり、下がりの可能性を消してしまいます。単気筒ですし尚且つ高い部品でのないので新品に交換するのが一番効率が良いかなという考えです。

ピストンを交換したところです。右側も元々ついていたピストンの燃焼室側が黒くなっているのでわかると思います。

ついでにバルブのすり合わせも行います。このエンジンはカーボンを噛んでしまうことはほとんどありませんが、ここまでバラすこともそうそうないのでついでにやってしまいます。

バルブのすり合わせもして、オイルストーンで面取りしているところです。

燃焼室の掃除前の画像を撮り忘れましたが、きれいになりました。


エンジンヘッドの画像です。ロッカーアームやブルブは取り外しています。

オイル下がり防止のためバルブステムシールを交換します。

シールを取り外しているところです。

上2つが取り外したシール、下が新品のシールです。画像ではわかりませんが、触ると硬さが違っています。

エンジンヘッドの画像です。新品のシールを取り付けました!これで当分はオイル下がりは大丈夫と思われます。

組み上げているところです。 ピストン、シリンダ、ヘッドガスケットまで取り付けたところです。あとはヘッドをシリンダヘッドを組むだけです。
ピストン上面に少し見える青いものはワコーズというメーカーのエンジン組み付け用のペーストです。燃焼室側には入らないようにしっかりふき取ります。

組み付けるボルト、ナットはしっかり規定トルクでトルク管理も行います。