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ジョルカブの長期不動車のエンジンをかける!

本日はカブのエンジンを積んだジョルカブをエンジンを下します。

外観はご覧のとおりかなりの期間のっておりません。

キーの紛失してしまって、タイヤもまともに動きません。このような車体でも当店よろこんで引き取ります♪

 

 

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コケが生えてしまっています。必要なのはエンジンだけなので分解していきます。

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カウルを取り外しました。次はキャブレターを洗浄してエンジンをかけてみます。

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キャブレターを開けてみました。見事なヘドロっぷりです。

キャブクリーナーできれいに落とします。

洗浄後↓

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あまりしつこくなく30分程度でしっかり落とすことができました。

この後組んでオイルレベルなどの確認をしてエンジンをかけます。

外観はサビてますが、しっかりとしたエンジンでした。

後はエンジンを下しています。

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エンジンを下すことができました。

 

 

 

 

 

 

 

社外品のセルモーターの恐怖

 

フュージョンのセルが動かないという修理が入ってきました。

バッテリー上がりかと思いましたが、電圧に問題なし。カチカチとセルリレーの音もします。

手持ちのセルモーターを付けてみたところ動作。

話を聞くと「半年くらい前に自分でセルモーターを交換した」とのことでした。

早々にブラシが減っているのかと思い開けてました。

 

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なんじゃこりゃ!? ブラシが削れ過ぎてほとんど残っていないどころかスプリングが外れておまけに金具でできてないといけない部分がプラスティックでできています。 (画像ではわかりませんが、、)純正のセルモーターを入れたか尋ねたところ4千円程度のセルモーターを入れたとのこと。

ブラシの注文もできないし、ブラシの交換を前提にしていない使い捨ての設計としか思えない。

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アーマチュアコイルのブラシとの接点の減りも異常。この減りで数千キロらしいです。純正では考えられない減りの速さ。

純正と比べてコイルの巻きも少なく樹脂のコーティングもしていない。

予算がないとのことでしたので、今回は程度のよい中古純正セルモーターがありましたのでブラシを新品にして入れました。

後から調べてみると大手通販サイトやオークションなどで大量に出回ってますね。

買う方は“安かろう悪かろう”をよく理解していないおといけませんね。 安全性にも疑問符がつきます。

バイク屋に「セルモーターを新品に交換してそれほど時間が経っていないから原因はセルモーターではないと思います」なんて伝えたら工賃が増えてトラブルに原因になりかねません。

 

ゼファー400のブレーキ修理

ブレーキのひきずりの修理です。 乗ってない期間にブレーキがひきずりだしたということでの修理です。

キャリパーを分解して、ピストンを新品と比べてみました。

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少々のサビなら落とせるのですが、今回はサビがひどいので交換です。左2つが新品です。

大きい方のピストンはキャリパー内と外に収まっていた境目がハッキリわかりますね。

このサビがピストンが戻らなくなる、引きずりの原因になってしまいます。

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キャリパー内側の画像です。ブレーキフルードが結晶化しちゃっていますね。

全て取り除いて、シールも交換します。 シールの溝に入っているカスを取り除くのがけっこう手間がかかります。

今回は目視でわかるくらいシールが伸びてしまってました。

 

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レバーの動きも悪かったので、マスターもオーバーホールです。

画像はブレーキレバーを引くと押し込まれる部品です。

キャリパーのシールも伸び伸びでしたしシリンダーセットも交換してしまいます。

ブーツもボロボロです。新品と比べてみたらわかりますが、伸び伸びですね。

シリンダーセットはカップシール(シリンダーセットのゴム部分)だけの注文はできなくてアッシー(一体)での販売になります。

カップシールを入れる時にシールを痛めてブレーキが利かなくなるリスクをメーカーが嫌うからではないかと思っています。

 

今回の修理は時間がかかる部類のオーバーホールでした。

普通に乗っている人でも車体が古く、ノーメンテの人はブレーキ内部はけっこう悪い状態ということもあるので気を付けてくださいね。

 

 

自家塗装を落とそう

本日はスプレー缶で自家塗装されたカブの塗装を落とす作業です。すごく地味で根気が必要です。

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紺色のカブが水色に、、、、。あまり色は変わらないのに、、。しかも中途半端にまだら模様。

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剥離剤を使ってしまうと純正の塗装まで痛んでしまうのでコンパウンドで根気よく塗装を薄く削っています。

 

30分後 ↓↓↓

 

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テールの部分だけ落とすことができました。 反対側、スイングアーム、フォーク等々は残っているので先は非常に長いです。

平面だとポリッシャーという手もあるのですが、凹凸があると難しいです。

手で落とす形ですが、腕だけ動かしていてもアセがダラダラになって30分でこれだけです。

 

フカしまくった車体のクラッチ

今回は盗難されて発見されてバイクのクラッチの紹介です。

VT系エンジンのクラッチです。

始動後、ギアを入れてクラッチをつないでも全く動かないという症状でした。盗難戻りということでしたし、クラッチを外してみました。

クラッチASSY

パッと見は問題ないようみ見えますが、、、

 

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何かのカスがたまっています。

 

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フリクションプレートを見ると、左側のプレートのように完全にコルク部分がなくなってしまっているプレートもあります。コルクが削れたカスがたまっていました。こんなの初めてみました、、、、。

 

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極め付けがこのクラッチハウジングとクラッチセンターの異常摩耗。焼き付きも起こしています。こんなにガッツリ摩耗していたらクラッチ操作も意味を成しません。

凹部分をヤスリで平面に修正するとかの問題ではありませんね。ゴッソリ交換が必要です。

半クラでフカしまくっていたのが容易に想像できます。

 

通常だと部品代だけで3万は超える修理になります。工賃もけっこうかかります。

盗難されてしまうと外見がボロボロになって帰ってくることも多いですが、中のダメージもあるという例でした。