ドライブベルト(Vベルト)交換
スクーターに乗っていて、突然減速してエンジンはかかっていて、アクセルを回すと回転は上がるけど少しも動きもしないという経験をされた方もいると思います。
初めての場合は混乱してしまいますよね。それは画像のようにベルトが切れたからです。
スクーターはエンジンのキックの奥のプーリーケース内で変速や動力伝達のためドライブベルト(Vベルト)が使用されています。
それが画像のように切れてしまうと上記のような症状がでます。
ベルトが切れてしまう原因は摩耗や経年劣化、プーリーのサビ発生によるベルトの削れなど様々です。
基本的にベルトを交換すれば直ります。
放置バイクだったこともあり、プーリーが錆びていました。
このサビ方だと、このサビがベルトを切ったのではなく、ベルトが切れて放置したらサビたのかな!?
ベルトの接触面にサビがあるとまたベルトが切れる原因になってしまいます。
そうでなくてもベルトを削ってスピードが落ちたり、変速がスムーズにいかなかったり悪いことしかないのでペーパーを当ててサビを落としていきます。
磨き終わりました。
ここ以外のサビもなかったので組み上げて終了です。
実際はついてでに駆動系部品のウエイトーラーやらクラッチやらの点検をしました。
ベルト切れた時の症状の場合、多くは『エンジンの始動はするが進まない』というものです。この場合はすぐにベルトが切れたな!って判断がつきます。
ただ、ベルトがクランクシャフト側に絡みついて『エンジンが始動しない』始動しようにも『キックもできなくなった』『セルも回らない』ということがチョコチョコあります。その場合には症状だけ聞くと『エンジン自体が焼き付いた時』と症状が同じです。
故障時にショップに簡単に症状だけ話してしまうと、『エンジン焼き付いてますね。買い替えの方が早いですよ』なんて返答もあるので注意が必要です。きちんと状況も含めての説明が必要です。
故障時に半キャップとかだと、ベルトが切れる時に『ブチッ』とか『バチッ』みたいか音が聞こえることもあるので、それが目安です。
2スト4スト、車種にもよりますが、50㏄だと最高速度が50キロ以下だとけっこうベルトは摩耗しちゃっています。切れてもおかしくないです。
それから、今回はかなりスマートに切れている部類です。粉々に砕けてたりもします。
悪い時にはベルトの繊維がクラッチに巻きついてしまってプライヤーで引っ張ったくらいじゃ取れないこともあります。
その場合には残念ならがクラッチの分解&組み立ての工賃が発生してします。